自分を殺すの 綺麗なままで 壊れないうちに 手を赤く染める 誰にも悟られないうちに 孤独で去るの 手袋をしたままの 綺麗に見せかけた手 蠱毒の中での争いよ いつまでも終わることは無いだろう
赤い手で私を殺した私は いつまでもさまよう この狭い箱の中で 勝手に そう勝手に 同じ色になっていく
虫のような私は小さく惨めで それでも残酷に手をかけてくる 箱の外は私に囁く 「価値はなんだ」と。
嗚呼 その果実が1つ 失われた時から 諦めていた暗い底から 期待が波のように溢れてきた
口にした時から流れ出した果実の雫 落ちなければよかったのに 受けた罪と罰は 生きることだった
嗚呼 その果実がひとつ 失われた時から 諦めかけていた冷たい所から 滴りながら美しく落ちてきた
アイは罪深い顔で見守りなが笑顔で 自分を殺すの |