2番構成で、 「少し酔ったかなと ~~ 片手で取り戻す」 は独立ブロック的な構成と見れば良いか?ですが、
「写かけの 好きな詩を 書き留める手が ~~ あなたの好きな その味を 注いでは 涙する」
まででは、単なる恋愛での別れか、それとも死別か、が判らなかったものの、後半に来て、死別だと判ったので、その後の感慨や寂しさも浮かび上がってきて良かったのですが、
ド頭の、「写かけの」は、 「書きかけの」のつもりか、「写しかけの」のつもりか、 ただの書き間違えか、それともわざとか、 最初、見た時、「しゃかけの?」と読んでしまいまして、その後の文言を見たら、 書き写していたんだろうな・・・と思いましたが、こういう細かいところはしっかりした方が良いです。
そして、後半部に、 「あなたの温“(ぬく)い” その心を~」 とあるのですが、 方言的言い回しを用いるのが望ましくないという事ではなく、個々の作品各々に、タッチ/感触みたいなものがあります。 この作品には、懐かしさに似た洗練された感がある故に、この「(ぬく)い」に違和感がありました。
そして、「欠けた硝子のコップに」とありますが、 「ガラス」は欠けるでしょうか?欠ける前に破れてしまう気がしますが。 まぁ絶対的に欠けないとは言えないですが、 この作品中において、素材がガラスである事に拘りが薄いなら、硝子から変えるか、「欠ける」というのを変えるか?が良い様に思いましたが。
そして、全体通して、 もっと相手の女性像を光らせて視えてきて欲しかった事と、 もう少しだけ主人公男性が憂いているいきさつを数行分の文言で鮮明に描かれていて欲しかった。 上品感もある作品だけに、当方的には物足りなさが残りました。
頑張って下さいませ。 ---------------------------------
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